ページ内を移動するためのリンクです。

腫瘍内科

患者様一人ひとりの状態をよく把握したうえで、様々な治療を組み合わせたテーラーメイドの治療を行います。

学会報告

がん患者様にとっての悪疫質マーカー(IL-6)の有用性とは?
(2006 癌学会・癌治療学会における当院の発表より)

当院では学術研究を基にした臨床治療を行っています。本研究からIL-6を悪疫質マーカーとして患者様のQOL(生活の質)を上げるためIL-6を減少させる治療を考案しています。

悪疫質とは?


がん患者様ががんによる身体的ストレスや心的ストレスを受けると、神経系・内分泌系・免疫系の様々な物質が分泌されます。

このような物質のうち、発熱や食欲不振の症状を引き起こして全身状態を悪化させ、治療の継続を困難にさせるような物質のことを悪疫質と総称します。

IL-6は様々な悪疫質のうちのひとつです。

悪疫質マーカーとしてのIL-6

IL-6は悪疫質として重要であるといわれていますが、その臨床研究は未だ十分とはいえません。

そこで、IL-6の動態を探索するためにがん患者血液中のIL-6値を計測し、疾患や血液データとの関係を調査しました。(この結果は当院より2006年の日本癌学会および日本癌治療学会において発表されました。)

原疾患別頻度

原疾患別頻度.jpg


がん患者血液中IL-6値の比較


がん病巣のあるがん患者では血液中IL-6値が異常値となる割合が多いことがわかりました。

IL-6.jpg


がん患者血液中IL-6値の関係 ~がん病巣あり群~

がん患者血液中のIL-6値は性別・原疾患別・がんの局在部位別によって差があることが認められました。

性差.jpg

原疾患別.jpg

がんの局在部位別.jpg


悪疫質マーカーIL-6の有用性 まとめ


・がん患者においても明らかながん病巣がある場合に、IL-6値が異常値を示す割合が高くなります。
・がんの種類や発生部位によって産生量が異なる可能性があります。
・血液栄養状態の指標であるヘモグロビン(Hb)やアルブミン(Alb)との関連があります。
・免疫バランスの指標である白血球分画とも関連があります。

以上のことから、がん患者のがん性貧血や免疫バランスにIL-6が深く関与していることがわかりました。