ページ内を移動するためのリンクです。

グループコンセプト

先端的医療に代替医療を組み合わせながら作り上げる人にやさしい医療を提供しています。

松島修司 医師コラム

Dr.松島の往診日記 第3話

2009年 11月27日
松島修司 医師

第3回は「免疫療法の有意性」を再確認した往診を紹介します。
●地方病院の主治医が認識してくれた「免疫療法の効果」

 その患者さんのご家族は、都内のあるクリニックの院長から「リンパ球療法を是非とも受けてみませんか」と統合医療ビレッジを紹介され、家族カウンセリングという形でやってきました。患者さんは東北地方で暮らす60代の女性。今年の6月初旬、頸部の腫れに気付き、地元の大学病院を受診すると肺腺がんであることがわかり、そのまま入院。抗がん剤治療を受けることになり、その前にご家族が都内のクリニックでセカンドオピニオンを受け、免疫療法を知って当院を紹介された、というわけです。

 その翌々日、当院の患者さんの予約の合間をぬってその患者さんの往診に行きました。新幹線・特急電車を乗り継いで患者さん宅に到着すると、早速、免疫療法の説明をしました。

 今回は、自己活性化リンパ球療法と樹状細胞治療の併用をすることにしました。大学病院側の反対が懸念されましたが、主治医は「病院内では行えないが、院外でなら構わない」と、許可してくれたそうです。

 以後、私は毎週日曜日に、患者さん宅に往診をして自己活性化リンパ球療法と樹状細胞治療を行いました。すると、ひと月後には、東京の統合医療ビレッジまで通院できるようになりました。また、大学病院で抗がん剤治療を始めた1カ月後、原発の肺の腫瘍が7割ほどに、転移した頸部の腫瘍の大きさが4割ほどに退縮したそうです。加えて、抗がん剤の副作用は想像していたものより遥かに軽度だったということでした。

 患者さんの息子さんは、大学病院の主治医から、「免疫治療を併用したおかげかもしれません。1回の抗がん剤でこれだけ患部が小さくなったのは近年では稀なこと。きっと、東京の先生の治療も効果があったのではないでしょうか」と言われたそうです。

 手術ではなく抗がん剤を選択したこと。主治医が標準治療以外の治療を受けることを「院外でならば」と認めてくれたこと。今回のケースは、この2つが幸運をもたらしたと思っています。

 私としても、地方の大学病院の医師が、免疫治療の治療効果を認識してくれたことで、免疫療法の有意性を再発見できました。